ゴールデンカムイに出てくる『第七師団』
金塊争奪戦では鶴見率いる猛者揃いです。第七師団は特徴的な人物揃いでまともな人間がいないのではないかと思える集団。
部下を操るプロともいえる鶴見中尉のために忠実に行動をしているメンバーは一体どのような人物なのか?
今回は第七師団のメンバーを一覧で紹介し、各人の目的についてなどを解説していきたいと思います。
ゴールデンカムイ:第七師団メンバーまとめ!
ここでは個性派揃いの第七師団の中での中心メンバーを一覧で紹介していきます。
鶴見中尉
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まずは第七師団の中心的人物である師団長の『鶴見中尉』
彼の特徴は人を洗脳する能力ですね。甘い言葉をかけ自分の思うがままに操っていく。
自らの協力者を増やす為に、目をつけた人物の過去や関係者、家族そしてトラウマなどを徹底的に調査し、そこを絶妙な形でついていく。
自身がその者にとっての掛け替えの無い理解者を演ずるという壮大な芝居を長期に渡って行い、部下などを熱狂的信奉者にしていく。
目的のためには手段を選ぶ事は無く、躊躇なく裏切り殺害までもしてしまう。
上官である第七師団第27聯隊隊長・淀川中佐の弱みを握って意のままに動かしており、軍内では中尉という本来の自身の職位を遥かに上回る発言力・影響力をもっている。
敵に対しても味方に対してもとても恐ろしい存在が鶴見中尉なのです。
鯉登少尉
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鯉登は鶴見を異常なほどに崇拝しており、いつも鶴見のプロマイドを胸ポケットに入れているほどである。
父親は鯉登平二少将で士官学校を卒業したエリートであり、裕福な家庭出身のおぼっちゃんであるため、世間知らずな一面もあり危険を犯す事も度々あった。
おぼっちゃまでりながらも軍人としての能力は高く、自顕流の腕前は達人級で投げつけられた手投げ弾を空中で両断するなどの高度な剣技を持っている。
過去幼い頃にロシア関係者と思われる誘拐犯に拉致され、父・鯉登少将の監督する函館要塞と駆逐艦の破壊を要求される。
この誘拐事件を見事に解決したのが鶴見中尉であった。
以降は父子共々鶴見との縁を深め、自身を英雄的に救ってくれた鶴見を熱烈に信奉するようになり、彼に尽くすため海軍ではなく陸軍士官の道を志すこととなる。
しかしその後に誘拐事件そのものが海軍の要職にある父を引き入れるための鶴見の自作自演であった疑惑が浮上し、鯉登の中で疑念が湧いてきたのでした。
鶴見はここまでしてでも自作自演を演じ、目的のためには手段を選ばないのです。
月島軍曹
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絡まる月島軍曹とちよちゃんを描きました
アニメ3期のいご草すごい良き…
基ちゃん役の竹本さんも鶴見役の芳忠さんも演技が凄まじくて震えた🥺———-
※⬆️これ描いたあと
初めて第272話「イポプテ」を読んで死にました月島や
ああ月島や
月島や…😭 pic.twitter.com/QkflOOJn8L— NekosouL a.k.a. Nekomanma (@NekosouL_kobo) July 13, 2021
月島は第七師団の中でも冷静な判断力と大胆な行動力を併せ持っている人物。
身長は小柄だが鍛え抜かれた強靭な肉体を持っており、素手の殴り合いでは圧倒的な強さを誇っている。
月島も他のメンバー同様に鶴見中尉を崇拝しているが、冷静な目線で鶴見をみており、中尉の最終目標が自身の考えと一致しているのかなどを考えている。
盲目的に鶴見を崇拝している訳ではなく、真っ当な常識を持ち合わせている。
過去にはどうしようもない父親のせいで月島自身も村では異常者扱いされ、悪魔の子と言われながら荒れた幼少期を過ごした。
月島も鶴見によって過去を隠蔽され、鶴見の得意の優しいウソによって騙されていた。
月島の『いご草ちゃん』という婚約者を利用して長い芝居をされいた。
騙されていた事については月島自身も理解しており、鶴見中尉への忠誠は自分の人生などどうでもよいという、半ばやけくそな感情によるものでもあった。
その一方で、鶴見中尉の信じる正義について行けば、自分の人生が戦友の為に使われた意義のあるものだったという『救い』を与えられるとも考えていた。
他の第七師団の崇拝するメンバーとは少し違った感情を持っているのが月島だったのです。
宇佐美上等兵
ゴールデンカムイ23巻に、日清戦争でも南北戦争でも、殺人に抵抗して発泡するふりする兵士が多数いたという話が出てくる。
攻撃性を引き出す原動力は敵兵への憎しみでも政治思想でもなく、戦友や上官への「愛」だとする二次大戦やベトナムの調査結果も。 pic.twitter.com/Su9oCZ3DlQ— 中村伊知哉 (@ichiyanakamura) August 15, 2021
変態揃いの第七師団の中でも圧倒的にサイコパスな存在がこの宇佐美になります。
連続娼婦殺人犯のジャックザリッパーの捜査のやり方には全員度肝をぬかれました。
伝説のマスターベーションでの精子かけ合い合戦は宇佐美にしか出来ないイカれた捜査でした。
一方で戦闘力と情報集力と言う両面において能力はかなり高く、他人の心理に対する洞察力は異常なまでに鋭い。
第七師団のメンバーの心の奥底にある闇などをすぐに見抜き痛いところを突く事も度々あった。
幼い頃には親友の喉を踏み潰し殺害している。宇佐美は人を殺害することに対して何の罪悪感も無く、鶴見からは「生まれついての兵士」と太鼓判を押されている。
菊田特務曹長
後輩の推しを描きました!#ゴールデンカムイ #菊田特務曹長 #菊田杢太郎 pic.twitter.com/uFxgv2ZGgy
— らいあん (@ryanelectronic) June 23, 2022
性格は多少あらあらしく野性的ですが突発な言動などは少なく、奇人変人ばかりの第七師団のなかでは一番常識のある人物である。
菊田は日露戦争で爆撃により重症を負い、治療の為に登別温泉で療養を余儀なくされていた。
第七師団には療養をしている事もあって途中からの参戦になり、古くから居る宇佐美や二階堂からは新参者扱いにされている場面も見受けられました。
菊田は第七師団でありながら、中央政府のスパイ活動を行っていた。
過去には第一師団所属で陸軍士官学校にて候補生達の指導を行って、その時に杉元とも出会っている。
杉元にメシを奢る代わりに第七師団長花澤閣下の息子『花澤優作』の替え玉となって見合いをし、縁談を破断させて欲しいと頼みます。
この出会いで見合いを破綻させる作戦を2人でいろいろ練っていくうちに親交を深めていき、杉元は陸軍に入ることを決意した。
杉元が陸軍に入隊したきっかけを作った人物が菊田だったのです。
二階堂浩平
#ゴールデンカムイ
二階堂! pic.twitter.com/kffqJMfXxR— kinsenka今年暑すぎ (@kinsenka0171) July 22, 2022
二階堂は双子の兄弟で、双子ともに暴力的な性格で表情、行動に少し不気味な雰囲気を持っている。
戦闘力や身体能力はなかなか高く、打たれ強さもあり非常にタフな人物である。
二階堂は一度鶴見の造反組である尾形に同行し鶴見を裏切っている。
その後鶴見に捕まり他の造反者を言えと右耳を削がれる拷問を受ける。
鶴見の下へ戻った二階堂は削がれた耳を常に首から下げ、それを弟の洋平に見立ててコソコソ話しかけるなど奇妙な行動が増えていった。
土方と交戦になった際に右足を切り落とされ、痛みを和らげるために『モルヒネ』を何度も服用しモルヒネ中毒になり更におかしくなっていった。
ゴールデンカムイ:目的も一覧紹で解説
ここでは第七師団の各人の目的について解説していきます。
全員同じ目的のように見えますが、少し違った考えや目的があったのです。
名前 | 目的 |
鶴見中尉 | 日本国の繁栄と戦友達が眠る土地を手に入れる為、権利書を利用して自分の計画の邪魔となる中央を黙らせる事 |
鯉登少尉 | 鶴見中尉に付いていった部下たちを中央政府から守る事 |
月島軍曹 | 何かとんでもない事を成し遂げなれるのはああいう人でしょうという想いがあり、最後まで鶴見を観ていたいという事 |
宇佐美上等兵 | 鶴見をとにかく独り占めしたい。そして自分が鶴見の一番の駒である事 |
菊田特務曹長 | 中央政府のスパイであるため、鶴見に金塊を見つけさせて最後には鶴見を消す事 |
二階堂浩平 | 双子の弟の仇をとるため杉元を殺害する事 |
鶴見中尉の目的
この暴走列車にヒグマまで参戦しちゃったら本当にオールスターだよ。牛山さんにまた蹴飛ばしてもらわないと…#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/0nQs5KvE5q
— わた飴🦋五等分のぼく勉 (@barbe_papa_) February 6, 2022
鶴見中尉の目的は大きく2つあるとされていた。
あくまで鶴見中尉が目的としていた事は日本の繁栄、他国から日本を守る、満州で死んでいった仲間達を日本の領土にする。
しかし過去の妻と娘の事件もあり、ウイルクの希望やアイヌの未来、そして娘であるアリシパをメチャクチャにする為とも考えられていた。
この2つの目的が考えられていたのですが、物語が進むにつれてやはりウイルクへの復讐ではないかと思われていました。
しかし最後の暴走列車での戦いで鶴見の本当の目的がハッキリしたのです。
暴走列車で杉元と鶴見は激しい戦闘を繰り広げる。杉元はポケットに隠し持っていた金塊で鶴見の目を潰し刀で斬りつけた。
その弾みで権利書と鶴見中尉の形見でもある妻子の指の骨が列車から落ちかけます。
この瞬間鶴見の本当の目的がハッキリしました。鶴見が最終的に守ったものは『権利書』だった。
つまり鶴見中尉の本当の目的は、日本国の繁栄と戦友達が眠る土地を手に入れる為、権利書を利用して自分の計画の邪魔となる中央を黙らせる事だったのです。
なので金塊では無く権利書を獲得したかった。鶴見中尉は個人的な感情では無く、本当に日本国、そして死んでいった戦友たちを愛していたのだと思います。
日本国の繁栄の為、そして少なからず個人的な復習の感情もあったはずです。長谷川としての感情と中尉としての立場の狭間にとても苦しんでいたのではないかと思われます。
しかし最終的には長谷川ではなく、鶴見中尉としての責任を全うした形になりました。
鯉登少尉の目的
長く続いたエンタメ作品のクライマックス・フィナーレってさ、なんつーか、消化試合的っつーか、尻すぼみなことが多い印象。でも!ゴールデンカムイは違う!暴走列車地獄行きだぜ!ヤバ!最終章に入ってこんなにアガる作品がかつてあっただろうか! pic.twitter.com/nOc8bXlrr8
— 饭塚 (@FanZhongHou) April 27, 2022
鯉登の目的は鶴見が金塊を獲得し日本国の繁栄と戦友達が眠る土地を手に入れるのを手助けすることが目的であります。
しかし鶴見に対しての不信感があることは間違い無い事実です。鶴見の会話をこっそり盗み聞きするなど、鶴見の本当の目的は日本国の繁栄の為なのかに対しての不信感でした。
鯉登が何がしたいのかも最後まで不透明な部分がありましたが、最後にわかったのです。
もちろん鶴見の目的を手助けする事が最優先でしたが、鯉登はそれだけではなく第七師団を、そして仲間を守りたかったのです。
暴走列車で瀕死状態の月島を鶴見は戦いに参戦させようとするが、鯉登は鶴見に対して初めて意見した。
「土方も牛山も排除しました・・権利書も手に入れた・・もう月島を開放してあげてください!」
月島がこれ以上戦うと絶対に死んでしまう。これ以上仲間を鶴見の為に死なせる事は出来ないという思いがあったのでしょう。
金塊争奪戦が終わったあとに鯉登は月島に対して、「私には鶴見中尉に付いていった部下たちを中央政府から守るという大仕事がある」
このように語っていました。鯉登は鶴見の為に命を預けるだけではなく、第七師団の仲間達を守る為の目的もあったのです。
月島軍曹の目的
月島は鶴見によって利用されている事も知っていながら鶴見に忠誠を誓っていた。
月島は自身で「利用されて憤るほどの価値などありませんから・・私の人生は・・」と語っていた。
利用されているのはわかっているが、何かとんでもない事を成し遂げなれるのはああいう人でしょうという想いがあり、最後まで鶴見を観ていたいという事が本当の目的でした。
しかし万が一鶴見の本当の目的が日本国の繁栄のためではなく、個人的な恨みであった場合はぶっ殺してやるという考えもあった。
本当に鶴見中尉を客観的に見て鶴見の目的を叶えようとしていたのは、一番月島だったかもしれません。
宇佐美上等兵の目的
宇佐美は金塊などには全く興味は無く、自分たち部下が鶴見の駒であることも一番理解していた。
しかし彼は駒として一番鶴見に頼りにされている駒でありたかったのです。
彼の目的は鶴見をとにかく独り占めしたい事だった。そして一番の駒になりたかった。
その証拠に幼い頃に親友を殺害した理由も、僕を一番と言ってくれたのに親友にも一番と言っていた事を聞いた宇佐美は怒り親友を殺害したのだった。
とにかく鶴見狂いの宇佐美なのです。
なので鶴見の目的などはどうでも良く、鶴見が何をしようが何を企んでいようが全くそこには無関心だったのです。
第七師団の中でも鶴見を一番崇拝していたのは恐らく宇佐美だったでしょう。
菊田特務曹長の目的
菊田は中央政府のスパイであり、鶴見の暴走を監視する事です。
尾形も同じように中央政府からのスパイであったのですが、尾形はあからさまに造反者になり敵意をむきだしでした。
しかし菊田は第七師団にうまく入り込み、鶴見に忠誠を誓うフリをしてスパイ活動を行っていた。
最終的な菊田の目的は、鶴見に金塊を見つけさせて最後には鶴見を消す!
これが中央政府から菊田への指示だったのです。
しかしこのスパイ活動は鶴見によって暴かれ菊田は殺害されてしまい、目的は達成されなかった。
二階堂浩平の目的
二階堂は双子の弟を杉元によって殺害されています。
その恨みからとにかく杉元を殺害することが目的でした。
元々は鶴見の造反組でしたが、鶴見に捕われ他の造反者を吐かせる為に拷問を受けますが口を割りませんでした。
しかし杉元を殺らせてやると言われた瞬間にすべてを吐いたのです。それほど杉元に対しての恨みがあったのです。
なので二階堂は鶴見に対しての想いはそれほどなく、金塊などにも興味は無い。
ただただ杉元への復讐の為に行動していたのです。
まとめ
今回は第七師団を一覧で紹介していきました。
同じ第七師団のメンバーでも各人で目的が少しずつ異なっている事が理解できたと思います。
すべては鶴見の洗脳でコントロールされていましたが、それを理解していても尚、鶴見に忠誠を誓うところが第七師団の不思議なところです。
それだけ鶴見の人を操る能力が長けているのでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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