ヴィンランドサガに出てくる『アシェラッド』
表向きはとても気さくな性格ですが、時に仲間をも平気で殺害するような非情なところもあり、とてもに頭の切れる存在になります。
今回はシェラッドの過去や正体について、そして最後の死亡理由などについて解説していきたいと思います。
ヴィンランドサガ:アシェラッド過去・正体について
ここではアシェラッドとはどのような人物だったのかについて解説していきます。
何を考えているかがわからない、掴みどころのないアシェラッドとは?
アシェラッドとはどのような人物
” Lucius Artorius Castus” or simply ASKELADD the mercenary..#VinlandSaga #Askeladd #vinland #Vinland_Saga #ヴィンランドサガ pic.twitter.com/aRm98FtqA3
— Joseph (@Jh_chookee) June 19, 2022
アシェラッドの出身はユトランド半島(国としてはデンマーク)でノルド人とウェールズ人のハーフになります。
アシェラッドは主人公のトルフィンの父親トールズを殺害した張本人であります。
ヴァイキング一団の首領で略奪や襲撃を繰り返していましたが、他のヴァイキングとは違い、女性などを物のような扱うシーンは全くありませんでした。
剣の腕前や戦闘の実力は確かなもので、50人相手にも一歩も引かない実力をみせておりました。
しかしアシェラッドの本当のすごいところは、戦闘の腕前以上に洞察力・考察力などが優れており、直感がいつもいい方向にいく、そんな所に部下達はアシェラッドを信じてついていったのです。
アシェラッドの過去・生い立ち
アシェラッドは表向きはデーン人として通していますが、先祖にはウェールズの王族と将軍アルトリウスの血筋なのです。
父親はデーン人豪族のウォラフで、酒と女と殺しが好きなノルド戦士で、母親は奴隷である女性だったのです。
実はこの奴隷の母親はウェールズから連れされてきた元王女だったのです。
父親ウォラフは奴隷の女性から生まれたアシェラッドには全く愛情もなく、名前すら無かったのです。
名前も無く愛情も注がれない少年は、鍛冶師の下で生き、常に灰だらけだったことからアシェラッド(灰被り)と呼ばれるようになったのがアシェラッドの由来になります。
アシェラッドは11歳の時に、父であるウォラフから才覚をを認められ、約2年まわりを固めていき家族内での地位を高めていき信頼を得るのです。
そして隙を見て、以前から母親を虐待し続けた父を暗殺し、母の復讐と財産獲得を果たすのです。このあたりからアシェラッドはもう才能を開花させていたのですね。
この殺害を疑われるのを避けるために、以前から仲の悪かった兄に全ての罪を被せたのです。
その後14歳の時に、危篤の母を連れて故郷ウェールズへ赴き、このときウェールズの人脈を得たのです。
アシェラッドの正体とデーン人を嫌った理由
この業界の他の店の奴らが、禁煙区域でタバコ吸って、火も消さずに床に投げ捨てたりするの見てると
ヴィンランドサガのアシェラッドの気分になる pic.twitter.com/ueb1bDvXqJ— JORUNO (@joruno369) June 19, 2022
アシェラッドはデーン人を『豚にも劣る』と表現しております。
これには父親であるデーン人豪族のウォラフに対するものもあるのでしょう。
彼が本当に味方しているのは国は『ウェールズ』だったのです。母の故郷でもあり、母の墓がある場所なのです。
「血の問題は別にしても」と切り出した答えは「俺はデーン人が嫌いだ」と語っておりました。
ただし父親殺しなどの非情なところは、父親であるデーン人の血筋故であることを自覚しており、心の底では自分という存在すら嫌悪していたのです。
ヴィンランドサガ:アシェラッド最後と死亡理由を解説
アシェラッドの最後はとても衝撃的なものでした。乱心して突如暴れだしたあの姿はとても冷静なアシェラッドとは思えない行動でありました。
ここではアシェラッドの最後の行動について解説していきます。
アシェラッドがクヌート王についた理由
この漫画を読みたいんだけどヴィンランドサガでいいのかな? pic.twitter.com/z99fIHdIqi
— あおりマーシュペーター🦑💉💉💉 (@souzaipan4) June 17, 2022
デンマーク王の息子である『クヌート』とアシェラッドとの最初の出会いは、クヌートを護衛するときだったのです。
最初の出会いはとてもクヌートの部下になるとは想像も出来ない様子でした。
クヌート自身もとても気弱な性格で、ろくに話しも出来ない王族のクヌートに対し「王者のツラじゃねえ」と言及しておりました。
アシェラッドはあくまでこのクヌート王を利用して、「このボンボンの王族を王に仕立て上げれば、デンマークの国政を左右できる要職に就くことが出来る」とアシェラッドは考えていたのです。
そんな考えのアシェラッドのクヌートへの見方が変わったのが、トルケルと対峙したときになります。
それまで言葉すらろくに発する事が出来なかったクヌートは、教育係の『ラグナル』の死をきっかけに「愛とは何か」という問いの答えを見出します。
それにより生まれ変わったかのようにとてもたくましくなり、王者の顔になったのです。
その姿を見たトルケルは、成長したクヌートの目を見て、あのトールズと同じ目をしておるとし、クヌートについて行くことを決めるのです。
そのトルケルとのやり取りを見たアシェラッドも、クヌートは本物の王者でであると認め彼に就く事を決心するのです。
スヴェン王のウェールズ侵攻
イメージ的にはヴィンランドサガのスヴェン王を太らせた感じかな…ほんとスーちゃんはママ似でよかった🧟♀️ pic.twitter.com/TxUTVV14oB
— わたなべ みほ(🔪🚬🛢スピンオフ制作中🩸🔫💉) (@suu_toxic2020) October 28, 2021
クヌートに就いたアシェラッドは、持ち前の知略と謀略で、現デンマーク王であるスヴェン王を追い詰めていました。
作戦は順調に進んでおり、あと一歩のところまでスヴェン王を追い込み、目的であるクヌート王の誕生目前の時でした。
さすがのスヴェン王は、アシェラッドの故郷である『ウェールズ』への侵攻を公言したのです。
あくまで「兵を休ませないため」が理由の侵攻理由としてましたが、本当の理由はアシェラッドへの対抗策になります。スヴェン王もアシェラッドの頭の切れかたには恐れていた証拠になります。
これにはさすがのアシェラッドもかなりの同様をしてしまい、スヴェン王に対してウェールズ侵攻を避けるようにと提案するのです。
しかしスヴェン王はそこでアシェラッドに対して次のような交渉を持ちかけたのです。
「クヌートを殺せばウェールズ侵攻は見逃してやろう」と交換条件をアシェラッドに出したのです。
迷ったアシェラッドは、自分の命に変えてどちらも救うという選択をしたのです!
スヴェン王の殺害とアシェラッドの最後
自分の命に変えてどちらも救う選択をしたアシェラッドは、突如乱心したかのように暴れ出しスヴェン王の首をハネたのです。
アシェラッド一瞬にして、乱心したフリをしどらも救う作戦に出たのです。
それはアシェラッドがスヴェン王に手をかけ、クヌートがその乱心したアシェラッドに対して兵を出し、攻めうつことでクヌートが功績をあげ実権を握る事も出来、そして故郷であるウェールズ侵攻も阻止する事が出来るのです。
自分の命をなげうち、クヌートをデンマーク王にし、ウェールズ侵攻をも阻止することを一瞬にしてこの計画を描くところが、さすがはアシェラッドとしか言えない行動です。
まとめ
今回はアシェラッドについて解説していきました。
アシェラッドは自分自身の存在すら嫌悪して、自分は王にふさわしくない、その理由ではじめてクヌート王に対して王と認めたのでしょう。
私個人的には非常に好きなキャラクターだったので、もっと長く生きてほしかったです。
しかし彼の死によってトルフィンは目を覚まし、自分の行いを見直す事も出来ました。
アシェラッドの死はいろいろな人にとって無駄な死では無かったと思いたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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