チェンソーマンのマキマとデンジ。
2人の不思議な関係は物語が進むにつれて謎がどんどん深まっていきます。
その中でも2人のデートシーンでマキマとデンジが同時に泣いたシーンのところは皆さん何故?となったかと思います。
今回はマキマとデンジが映画デートで泣いた理由について解説、考察していきたいと思います。
チェンソー マン:マキマとデンジの映画デート
マキマがデンジをデートに誘い、盛り上がるデンジであった。
ここでは2人の映画デートがどのようなもので、どのようなシーンで泣いたのかについて解説していきます。
マキマとデンジの映画デート内容
デンジが普段とは違ってあまり浮かない表情をしていたので、マキマは元気を出さすためなのかデンジをデートに誘いました。
マキマとの初めてのデートではしゃぐデンジであったが、デートの内容は朝から夜12時まで映画館をはしごして見まくるちょっと残念なデートプランであった。
デンジの思っていたデートとは違うと思いながらも映画館に行った。他の観客は笑ったりしているが、デンジとマキマは無表情で全く笑えなかった。
そして次の映画は感動映画。先程と同じように他の観客は感動して泣いていたが、デンジとマキマは無表情で全く泣けなかった。
そして次も、また次も2人の心に響く映画は無かった。
2人が感動して泣いた映画
2人にとっては全くのはずれ映画ばかりですっかり夜になり、次が最後の映画となった。
観客は2人以外誰もおらず、今まで見た中でも一番人気の無い、期待できそうにもない作品のようであった。
ガラガラの席の中、見ている2人は映画のシーンが親が子を抱きしめるうようなシーンになった。
そこで見ていたデンジが「すげえどうでもいいシーンなのに・・・!」と思いながら涙を流した。
こんなシーンで泣けるのは自分だけだろう。だからマキマに見られたら恥ずかしいという気持ちになりマキマの方を見ると、マキマも同じどうでもいいシーンで泣いていた。
恐らく普通の人は泣かないであろうシーンであった。しかしデンジとマキマは今まで見た作品は全くの無表情だったのに、この抱きしめるシーンだけ感動して涙を流した。
なんとも不思議シーンで何が言いたかったのかが良く分かりませんでしたが、物語が進むにつれてこの感情の意味がわかってきたのです。
チェンソー マン:マキマとデンジが映画デートで泣いた理由を考察!
2人が何気ないシーンで泣いた理由について、恐らくこのような理由であろうシーンがいくつかありました。
ここでは泣いた理由と思われる内容について解説、考察していきます。
デンジは家族の絆が欲しかった
デンジは幼い頃に父親を亡くし、それからは父親の借金の肩代わりとして昼夜問わずヤクザに使われる地獄のような日々であった。
そんな悲惨な日々を送っていたデンジにとって平穏な家族のような存在は憧れでもあった。
そしてデンジがポチタに語っていた夢は、食パンにジャム塗ってポチタと食べて、女とイチャイチャしたり、一緒に部屋でゲームしたり、そして最後は抱かれながら眠る事だったのです。
デンジの夢は誰かに抱かれたまま眠ってみたい夢があった。
普通の人間であればすぐに叶う夢です。親は子供を抱きしめてくれます。しかしデンジにとっては夢のような事だったのです。
人間の家族に対して強い憧れがあり、その結果として映画の家族抱擁シーンで泣いてしまったのではないかと考えられます。
ポチタの抱きしめてもらいたいの感情でもあった
もう一つ考えられるのは、デンジの心臓であるポチタです。
デンジが泣いてしまったのには、デンジの心臓であるポチタの感情もあったのではないかと思います。
ポチタの夢は最後に語られていました。
ポチタの夢は『誰かに抱きしめてもらう』事だったのです。簡単なようですが、ポチタは今でこそかわいいイヌのような姿ですが、元は『地獄のヒーローチェンソーマン』なのです。
すべての悪魔に恐れられ、多くの悪魔に目をつけられて殺害されるも、何度もエンジンを吹かして起き上がる。
そのメチャクチャな行動と強さからチェンソーマンに近づく者もいない。居るとしたら命を狙う敵だけである。
ポチタは強すぎるが故に抱きしめてもらうことが非常に難しい事なのです。
デンジと同じように、ポチタもあの抱擁シーンで感動したのでしょう。その感情がデンジの涙となったのでは無いかと考えられます。
支配の悪魔マキマは対等な関係がほしかった
支配の悪魔であったマキマは、いつも自分より下と判断した人物を、悪魔の支配によって洗脳し支配する事を繰り返していた。
そんなマキマの本当の夢を、ポチタはデンジ語っていた。
支配の悪魔はずっと他社との平等な関係を築きたかった。恐怖の力でしか関係を築けないマキマにとっては、家族のようなものにずっと憧れがあった。
それが間違った方法であったがそういう世界をつくりたかったのです。
最後にポチタは「だからデンジがそういう世界を作ってあげてね」と言った。
デンジはどうやってと聞き返すと、「たくさん抱きしめてあげて」と言った。
ポチタが思う支配の悪魔であるマキマに必要な事は、たくさん抱きしめてあげて、対等な家族のような関係を築く事だった。
あの映画のシーンはまさにマキマの夢が描かれていたのだと思われます。
願いが共通だったから同時に泣いた
デンジ、ポチタ、マキマの本当の夢は『誰かに抱きしめてほしかった』という事だった。
だからあの何気ない人気のない誰も泣かないようなシーンで2人が同時に涙したのです。
デンジは幼い頃から家族がおらず、誰にも愛された事も無かったから、誰かに愛され抱きしめてほしかった。
ポチタはあまりの強さとメチャクチャな行動で、みんなに恐れられ抱きしめてもらう事も出来ず、近づいてくるのは敵だけであった。
マキマは悪魔の支配によって恐怖の力でしか関係を築けなかったので、対等な家族のような存在に抱きしめてほしかった。
みんな抱きしめてもらえない理由は少し違うのですが、夢は一緒だったのです。
マキマとデンジが泣いた理由は恐らくですが、このような理由からだと考えられます。
まとめ
今回は映画のシーンでマキマとデンジが何故泣いたのかについて解説、考察していきました。
最後に語られた支配の悪魔であるマキマの夢も、抱きしめてもらうこととは意外でしたね。
マキマは本当は、対等な世界を作りたいという目的があったのだと考えられます。しかし少し強引すぎて間違ったやり方になってしまったのでしょう。
ポチタはデンジに抱きしめられた事によって夢は叶いました。
普通に考えれば簡単な夢ではありますが、人によっては敵わない夢でもあるかもしれないですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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