映画7つの会議は実話を元にしたモデル企業があった?原作との違いも解説

映画

今回は映画:7つの会議についていろいろと解説していきたいと思います。

この映画と言えば、あの『半沢直樹』などの数々の作品を作った、原作者:池井戸潤さんの作品の1つになります。

7つの会議も、池井戸作品っぽい感じで非常に緊張感があって面白かったです。

日本企業の、利益追求主義の見本のような作品です。

7つの会議は、大企業の不正をテーマにした作品ですが、この作品に出てくる東京建電には、モデルとなる企業が存在したようです。世間ではいろいろな企業が出てきてますが、今回はそのへんも踏まえて、どこを参考にしているのかなどを深掘りしていきたいと思います。

映画七つの会議の題材となった企業は

このモデルとなった企業は、4つの企業が上がってきます。

そしてこの4つの企業の中でも、一番信憑性があり、同じような不祥事を起こしていた企業が存在しました。

1つ1つわかりやすくご説明させて頂きます。

神戸製鋼の説

まずは、神戸製鋼です。

神戸製鋼がモデルと言われている理由は、今回の映画の不正とまさに同じ不祥事を起こした会社になります。

映画では、東京建電がネジの強度を改ざんして、飛行機のシートや、いろいろないすなどの強度不足が問題となった不正になります。

日本経済新聞で、神戸製鋼所のアルミ・銅製品の品質データ改ざん事件で不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪に問われた法人としての同社に、立川簡易裁判所は13日、求刑通り罰金1億円の判決を言い渡した。2017年10月に発覚した事件は1つの区切りを迎える。

という内容で不正行為をおこなっておりました。内容があまりにも同じなので、『これまんまパクってるじゃん』『これ間違いなく神戸製鋼を題材にした映画だね』って感じになりました。

しかし、神戸製鋼がモデルは100%ありえません。

何故かというと、それは時期です。池井戸さんがこの7つの会議の小説を書いたのは、2011年5月~2012年5月頃です。

そして神戸製鋼の不正が起きたのは、2017年10月です。なのでこれを参考にする事は不可能になりますので、巷で噂されている神戸製鋼の説はなくなりました。

パナソニックの説

次に噂になっている企業は、パナソニックです。

パナソニックと言えば、あの松下幸之助さんですよね。まず7つの会議出てくる御前様が、非常に松下幸之助さんに近づけて作っているような感じですよね。

そしてパナソニックも不正を行っています。それは不正会計や技術者不正取得です。

しかしこの事件が発覚したのも、池井戸作品の後なので、これも100%ありえません。

東京電力の説

次に東京電力です。

関東電力といえば、あの2011年の起こった東日本大震災の時の事故ですね。

こちらは時期的には合致します。しかし、不正内容が少し違うような気もしますし、原発と強度不足の不正なので、ちょっとかけ離れてるように思います。

小糸工業の説

次に小糸工業です。こちらはあまり耳馴染みが無いと思いますが、この会社が一番可能性が高いと思われます。

小糸工業は東証2部上場きぎょうで、不正が表面化したのは2009年6月のことでした。

同社は500億円以上ある年間売上の約2割を航空機の座席シートが占め、世界シェア5%だった。だが、利幅が薄く、納期が厳しい中、恒常的に座席モデルの図面変更や試験結果などのデータ改ざん・捏造を行っていた。それが内部告発により露呈した。

この内容をみると、非常に似ていますよね?

その後小糸工業は、2011年(平成23年)8月1日 に、航空機座席事業を残し事業持株会社となり「KIホールディングス株式会社」に改称している。 残りの事業は新設した「コイト電工株式会社」として分社化している。

不正のその後の展開も非常に似ているので、恐らくですがこの小糸工業がモデルになったのでは無いかと思います。

池井戸潤さんの原作と映画の違いや評価

映画にはつきものですが、原作とは違う内容になってしまうのは、2時間でまとめないといけないので仕方ないかと思います。

この映画を原作の池井戸潤さんはどうのように思っているのかは気になるところではあります。

原作と映画の違いについて解説していきます。

原作と映画の違い

原作の小説は短編作品です。映画での7つの会議に主人公は八角民夫ですが、小説では八角民夫は主人公では無く、出演者の1人なのです。

八角の物語は、小説では1つの話になっていますが、映画ではやはりこの短編小説のすべての話を作り上げるのは厳しかったんでしょうね。

しかし、原作とは大幅に違いますが、映画でも十分面白かったですが、やはり池井戸潤さんの作品は、映画の2時間よりも、連続ドラマのほうがゆっくりストーリーが進んで、緊張感ももてるのでやはりドラマ向きのような気もしました。

しかしそうなると、原作とはだいぶかけ離れた内容になるので、原作者の池井戸潤さんはこの映画を観てどう思ったのかは気になるところです。

原作者池井戸潤さんの評価は大絶賛

原作者の池井戸潤さんは映画を大絶賛しておりました。池井戸さんはこのようなコメントをしております。

映画『七つの会議』は、この錯雑な設定をうまく換骨奪胎(かんこつだったい)し、福澤克雄監督ならではのテイストにまとめ上がられています。主演の野村萬斎さんの大胆で気韻溢れる演技をはじめ、超豪華出演陣の演技合戦は見所満載です。本来であればシリアスになりがちな題材ですが、及川光博さんと朝倉あきさんの凸凹コンビが挑む設定は仄かなおかしみと興趣に溢れ、探偵小説的な味わいも楽しむことができるでしょう。なにはともあれ・・・乞う、ご静鑑。

そして映画作成がもこのようにコメントしております。

けっこう変化が見られただけに気になりましたが、原作者から良い評価をされていました。これで原作ファンの方、そしてまだ原作小説をお読みでない方も、安心して映画『七つの会議』をお楽しみいただけますね^^

このように、原作者は非常に映画を絶賛しております。内容は大きく変わっておりますが、原作者の方が楽しんで頂いてるので、良い映画なのだと思います。

まとめ

今回は映画の7つの会議について解説していきました。

池井戸潤さん自身が取材でモデルになった企業はないと明言しているかです

この物語は、そば屋でサラリーマンが会話をしているのを聞いて、それを参考に作ったと言っておられます。

しかし、どこかの企業を参考にはしないと、このような不正の物語は出来ないのでは無いかと思います。

そしてこの企業をモデルにしてますとは、原作者も堂々と言えるはずがありません。

私的には、小糸工業ではないかと思っています。

でも今の企業は、それだけ同じような企業の不正が続いているということでしょう。
データ改ざんなどの不正がなくなることを願います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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普段は会社員の40代男性です。

サラリーマンをしながら趣味、副業を含めていろいろな事に挑戦しています。

とにかくアニメが大好きなのでアニメに関してのブログを中心に記事を執筆しています。
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