地獄楽では人間の氣の事を『タオ』と呼んでいる。
天仙様はタオを強化するために日々何千年も鍛錬を繰り返している。
地獄楽の物語の中ではこのタオは非常に重要なモノである。
今回はタオとは一体何のか?相性・属性や修行方法などを詳しく解説していきたいと思います。
地獄楽:タオとは一体何のか?
ここではまず地獄楽に出てくるタオとは一体何なのかについて解説していきます。
万物に流れる生命のエネルギー
この世の物にはすべて固有の波のような物がある。人間も植物もすべて氣(タオ)を持ち合わせている事になる。
しかしタオは通常の人間では見る事は出来ないし、タオを操る事も当然出来ない。
山田浅右衛門のメンバーの1人である盲目の『士遠』は、目は見えないがすべて氣(タオ)で人を感知し、その人間の強さを感じ取っている。
士遠はタオの事を『波』と呼んでいる。
タオが大きければ非常に強い事となり、このタオを使えるようになれば身体能力も向上する。
天仙様はタオを極めるために日々鍛錬を行い、タオを強くしている。
画眉丸達が仙薬を求めたどり着いた島では、このタオをうまく操る事が出来なければ天仙様を倒すことなど到底出来ない、最も重要な力なのである。
強さと弱さの心でタオは大きくなる
タオは扱い方を間違えてしまうと死に至る事もあるほど危険なのである。
そしてタオを知覚するためには心を整え、激しすぎず静かすぎの中間の心、あるいは両立の心を保たなければならない。
静かな心と激しい心の循環によってタオを引き出す事が出来、タオを知覚する事もできるようになる。
メイが「タオ・・ココロ・・ツヨイ・・・ヨワイ」と何度言っていたのは、強い心と弱い心の両方を持っていないと出来ない事なのである。
ただ強い心を持っているだけではタオは力強く大きくならない。
しかし通常の人間がすぐに中立の心になりタオを感じ取れるようになる事はほぼ不可能なのである。
そしてタオを感じ取れるようになり、タオを使った戦いを行ったとしても、タオの力を使い切ってしまえば体力を消耗し死に至る事もある。
タオの扱いは非常に難しく、非常に繊細なのである。
地獄楽:タオの相性や属性について解説
ここではタオの相性や属性について解説していきます。
戦う相手の持っている属性によって勝てる可能性がある属性と、完全に負ける可能性が高い属性が存在する。
タオには5つの属性がある
氣(タオ)には『火』『水』『木』『金』『土』の5つの属性があり、それぞれ相性もある。
相性には『相生』と『相克』がある。相手に触れる事で相手のタオが高まるのが相生。相手に触れる事で相手のタオを弱まらせる事が相克である。
自身が敵の相克なら技が相手に通じるが、反対に自身の敵が相生ならば相手に攻撃は全く効かない。
だから戦う相手は自分にとって相克の相手を選ばなければならない。相手が相生であれば攻撃が通じないので逃げる他方法はないとされている。
戦いを行うときは相手の属性が何なのかをしっかり理解した上で戦わないと、相生の相手であれば攻撃どころか相手のタオを高めてしまうことになる。
各属性の相性相関図
ここでは各属性を相関図で説明していきます。
※矢印の方向の属性に対してタオを高める。
木属性は火属性に対して相生である。木属性が火属性に触れる事で火属性のタオは高まる。
火属性は土属性に対して相生である。火属性が土属性に触れる事で土属性のタオは高まる。
※矢印の方向の属性に対してタオを弱める。
木属性は土属性に対して相克である。木属性が土属性に触れる事で土属性のタオは弱まる。
火属性は金属性に対して相克である。火属性が金属性に触れる事で金属性のタオは弱まる。
このように5つの属性で相生と相克がはっきりと決まっている。
戦う相手に対して相克でなければ勝ち目が無いという事になる。
地獄楽:タオを強くするための修行方法
タオには相性や属性があるのは解説していきましたが、タオは修行によって高める事もできる。
ここではタオの修行方法やタオの高め方について解説していきます。
天仙様は房中術によってタオを高め修行する
天仙様は自身の氣(タオ)を高めるための修行として5つの修行がある。
引導、胎息、守一、周天、そして最もタオを高めるのに重要な事が『房中術』である。
島では男女の事を陰(女)と陽(男)と表現している。房中術とは陰と陽の循環によってタオが大きく成長していく。
房中術とは簡単にいえば性行為のようなものである。
万物は陰と陽のどちらかを必ず持っており、生物にも植物にも陰と陽は存在する。
通常は陰と陽のどちらかを持ち合わせているが、天仙様は陰と陽の両極を持っており、自身で陰と陽を循環させる事が出来る。
なので天仙様は男の姿になったり女の姿になったりしているのである。
天仙様は何千年ものタオを高める修行を繰り返し、タオを高めているのである。
通常の人間でも訓練でタオを扱えるようになる
タオは天仙様達だけが扱える訳では無い。画眉丸や士遠などはタオをしっかり操っている。
しかし何千年も修行をしている天仙様のタオにはとても人間のタオでは敵うことは不可能である。
しかし修行を行いタオの使い方を見極め、強い心と弱い心を両立させる修行を行えば、タオをしっかり操り、タオを高める事は可能なのである。
画眉丸は相手のタオを利用した鍛錬をした
画眉丸は忍びだけあってタオの習得が非常に早く、タオの扱いも修行によってどんどん成長していった。
しかしいくら画眉丸がタオを習得したと言っても、何千年もタオを高めるための修行を積んでいる天仙様に敵う訳がない。
そこで画眉丸は相手が纏うタオを利用する事を考え出した。相手のタオが大きければ大きいほど、相手のタオの力を利用すれば反動も大きくなる。
天仙様の大きなタオの力を利用し、反発によって自身のタオを相手にぶつける修行を行った。
タオは使い方や修行の方法で色々な使い方ができる。
まとめ
今回は氣(タオ)について解説していきました。
タオは天仙様だけが持っている力では無く、皆が持っている力だったのです。
人間はタオを見る事や操る事は出来ず、タオの存在に気づいていなかっただけなのです。
タオは強い心だけではなく、弱い心も持ち合わせていないと大きく高める事が出来ない非常に繊細な力だったのです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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