ゴールデンアムイに出てくる主要キャラクターである杉元と尾形。
杉元と尾形は作中でも何故ここまでアシリパに執着しているのかが少し不思議に思えます。
特に尾形は何を考えているのかがイマイチ良く分からない存在です。
今回は杉元と尾形がアシリパにここまで執着するのは何故なのか、そしてアリシパに対してどんな想いがあるのかについて解説していきます。
ゴールデンカムイ:杉元がアシリパに執着するのは何故なのか?
まずは杉元がアシリパにあれほど執着するのは何故なのかについて解説します。
ただの金塊目的でない杉元はアシリパに対してどのような感情を抱いているのでしょうか!
今さらながら
アニメのゴールデンカムイ観出してハマる。まだ13話
アリシパさん可愛い(っ’-‘)╮ =͟͟͞͞💩ブォン pic.twitter.com/glIBhQu1ip
— 涼様 (@oli_tama) June 5, 2022
杉元は汚れた自分が嫌になった
杉元は金塊の目的は梅ちゃんの手術費用。あくまで金塊の為のアシリパではないのです。
杉元がアリシパに執着する原因の1つは、戦争で何人もの兵士を殺害してきた杉元に対し、アシリパの人を傷つける事なく戦う姿に『尊敬』のようなものを感じているのでしょう。
以前杉元は目の見えない『梅ちゃん』に会った時、梅ちゃんは匂いで人を判断するのですが、杉元の匂いに気づかない程杉元は汚れてしまった事に対してショックをうけていました。
杉元は汚れた自分はアシリパと一緒に居ることで救わた気持ちなれるのです。
作中でも「アシリパさんが見ている世界に俺もいると思うと、なにか綺麗なものになった気がして救われる」とも言っていました。
アシリパが未来を切り開くためには自分が汚れた仕事し、アシリパには今のまま人を傷つけない人間であって欲しいと願っているのです。
執着というよりは守りの盾となるためにずっと一緒にいるのです。
相棒としてアシリパの信念を守るため
ゴールデンカムイ(2014~)
瀕死の重傷を幾度も負いながらも戦場で暴れまわった事から「不死身の杉元」と呼ばれ恐れられた日露戦争の英雄 杉元 佐一はひょんな事からアイヌの埋蔵金伝説を知り、そのアイヌの関係者であるアイヌの少女アリシパと共に埋蔵金を探す旅に…#おねがいピラミッド #漫画 pic.twitter.com/TqBXxWSyTC
— アメンポトフ13世 (@Primatomorpha) May 9, 2022
杉元は父親であるウイルクの道ではなく、アシリパ自身が選んだ道でアイヌの未来を作ってほしいと願っています。
父親であるウイルクはソフィアのように自分自身も戦ってアイヌの未来を開拓させるつもりだったが杉元は反対していた。
アイヌの価値観では人殺しは地獄に落ちる。そのため人殺しはしない。
それは初期からアシリパが貫いてきた信念でそれを守るために杉元も奔走してきたのです。
しかしアシリパは杉元と樺太で一度離れ、樺太でのアシリパはいろんなものを島で学び成長したのです。杉元が当初出会った頃のアリシパでは無く随分成長し、自分自身で考えアイヌを背負う覚悟を決めた!
杉元は成長したアシリパに戸惑っていました。自立したアリシパを見れなかった。自分が居ないとアシリパに危険が及んではいけない。
要するにまだ杉元はアシリパを自立した相棒として認めてなかった。なので自分が近くに居て守らないといけないと感じていた。
そんな杉元に対してアシリパは「相棒ならこれからするなというな!なにかを一緒にしようって前向きな言葉が聞きたいんだ」と言っていました。
これはアシリパの相棒として認めて欲しいという事になるのでしょう!
最後は本当の相棒になれた
金塊争奪の最後戦いの暴走列車で2人は本当の相棒になったのです。
アイヌの文化風習を貫いてきたアシリパはついに尾形に毒矢を放ったのです!
これはアイヌの文化風習よりも杉元と共に地獄に落ちる覚悟を持った上で、アシリパ自らの意思で尾形を殺すという決断を下したのです。
杉元は毒矢を放ったアシリパを見て笑った。
杉元が笑った理由は、結局のところ今まで心の底から相棒扱いして来れなかった。
しかし尾形に毒矢を放った事で、アシリパが自分と一緒に地獄へ落ちてくれる覚悟があったことに気づいた。
遂に2人は本当の信頼出来きる、共に地獄に落ちる覚悟を持った相棒になったのです。
その証拠に最後に鶴見を倒しに行くときに、今までならアリシパを安全な場所に隠し杉元1人で闘っていたのですが、最後はアシリパと2人で鶴見のもとに向かったのです。
杉元はアシリパに対して「ひとりでは行かせるかよ!相棒だろ!」と言っていました。
ゴールデンカムイ:尾形がアシリパに執着するのは何故なのか?
ここから尾形がアシリパにずっと執着している事について解説していきます。
謎の尾形は一体何がしたかったのか?
#ゴールデンカムイ
29話
CV梅ちゃんの新キャラ登場
鶴見軍曹の根回し怖いな。尾形がとにかくかっこいい。
前回剣がすり替わっていたの同様、銃を交換したのにも意味があったのねスナイパー同士の心の読み合い好き。露の狙撃手が狙っているのはライフルと毛布で尾形は別の場所から撃ってくると思うな pic.twitter.com/8HAz1BLR8j
— かなめ🥞 (@kaname_top) November 4, 2020
アリシパに弟の勇作を見ていた
杉元はアシリパに対して『光』を見ていた事に対して、尾形はアシリパに『闇』を見ていた。
金塊争奪戦の真っ只中にいてもアイヌの風習でもある「誰一人殺さない」という不殺の意思を貫くアシリパに、弟の勇作と同じ清く澄んでいる姿を感じたのです。
アシリパも弟の勇作も同じように親の愛を受けて育っています。それに対して尾形は愛を受けたことが無く、自分もこのように愛を受ければどうなっていたのかという疑問と嫉妬のようなものがあったのでしょう。
アシリパに執着する事で、尾形は弟を殺害した罪悪感の呪縛を消し去ろうとしていたのだと思われます。
アシリパが罪悪感を気づかせた
アシリパに執着する事で罪悪感の答えを知ろうとしていたのですが、最後はアシリパによって罪悪感に気付かされる形になった。
尾形はいつもアシリパを射殺しようとする度に弟勇作の亡霊をみていたのです。
最後の暴走列車のシーンで尾形は自分の中に居るもう1人の尾形と会話をします。
自分の中に居るもう1人の尾形が「勇作とアシリパを重ねていたんだろ?罪悪感と目を合わさないようにしてきた・・向き合おうとしてこなかった」
必死で尾形は罪悪感など無いと反論をします。ここで認めてしまうと弟を殺害した事や今まで自分が行ってきた事をすべて間違いだったと認めてしまうことになるからです。
しかし自分の中に居るもう1人の尾形は続けて尾形に語りかけます。
「勇作と重なるアリシパが罪悪感に気づかせた・・・アシリパは俺に光を与えて殺される」
この言葉を最後にこれ以上罪悪感に苦しむ事に耐える事が出来ず、尾形が自害したのです。
アシリパに執着した尾形は、最終的に弟と重ねていたアシリパによって罪悪感に気付かされた形になったのです。
愛とは何かを知りたかった
尾形が弟を見るようにアシリパを見てずっと執着していたのは、結局『愛』とは何かを知りたかったのでしょう。
幼い頃から誰にも愛されなかった尾形は、自分も誰かに愛されていればどうなっていたのかを知りかったのです。
結局父親を殺害したのも、弟の勇作を殺害したのもすべては誰かに愛されたいという気持ちからの来たものです。
最後に自害する時に亡霊の勇作から「兄様は祝福されて生まれた子です」と言われ尾形は笑顔で死んでいきました。
弟の勇作だけには本当に愛されていたと最後に思えた事で尾形は笑顔で死んでいったのでしょう。
非常に感動的なシーンでした。
まとめ
今回は杉元と尾形のアシリパへの執着の理由や想いについて解説していきました。
2人が見ているアシリパは全く違う見え方をしていた事がわかったと思います。
アリシパは2人の人生を大きく変えたのです。
最後は杉元と結ばれたのかは曖昧になっていますが、杉元とアシリパは幸せそうにアイヌで暮らしていたので多分結ばれたのでは無いかと推測します。
幸せそうな2人を見てほっこりしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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