ゴールデンカムイに出てくる『鯉登少尉』
父親は海軍大湊要港部の司令官である鯉登平二少将。士官学校を卒業したエリートであり、裕福な家庭出身のおぼっちゃん。
鶴見のお気に入りと評される部下だけはあって軍人としての能力は高い。
今回は幼い頃の鯉登少尉の誘拐は鶴見の自作自演だったのか?そして誘拐事件には尾形や月島なども関与していたのかについて解説していきます。
ゴールデンカムイ:鯉登少尉の誘拐は鶴見の自作自演だった?
ここでは誘拐事件は鶴見中尉の自作自演だったのか?そして鶴見が自作自演をした目的などについて詳しく解説していきたいと思います。
鶴見によって助け出された鯉登少年
話は鯉登少尉が14歳の頃に遡る。地元の鹿児島では有名な鯉登平二少将の息子であった。
14歳の鯉登少年はハッキリ言うとボンボンのわがままな悪ガキだった。鯉登少年が3輪車のバイクを乗り回しているときに観光で来ていた鶴見中尉と出会う。
鯉登少年は兄を亡くしており、兄の話をなどを鶴見に話すうちに鶴見の魅力の虜となった。
観光が終わった鶴見は鯉登少年に対して「また会おう」と言って別れた。
その後鯉登少年は16歳となり、このときにロシア人によって鯉登少年が誘拐される事件が起こった。
誘拐事件の交渉役として、ロシア語が堪能で切れ者と有名であった鶴見中尉が選ばれた。
鶴見はロシア人と交渉を行い、その後鯉登少年を拉致している場所を特定し、見事に鯉登少年をロシア誘拐犯から救い出した。
鯉登一家は鶴見に大いに感謝をし、その後鯉登少年は鶴見に憧れ、旭川の第七師団に入隊した。
誘拐は鶴見の自作自演であった
この誘拐事件には本当の事実が存在していた。それは誘拐事件はロシアの極悪脱走犯が起こした誘拐事件として解決していた。
誰もが事件はロシア人の犯行で、その交渉人として鶴見が大活躍をし鯉登一家を救ったと思われていた。
しかしこの誘拐事件はすべて鶴見中尉が考えたストーリーで、鶴見の自作自演だったのです。
鯉登平二率いる大湊水雷団を利用するため
何故鶴見はこのような自作自演を行ったのか?
それは鯉登少年の父親である、鯉登平二少尉の率いる「大湊水雷団」を利用するために鯉登親子に芝居を打ったのでした。
鶴見は目的のためであれば手段を選ばない男。
鹿児島で以前出会っていた鯉登少年は完全に鶴見の虜となった。鯉登少年を誘拐し救い出せば必ず父親である鯉登平二少尉もコマに出来るはずという考えだった。
作戦は見事に鶴見の思い通りとなり、鯉登平二少尉の率いる大湊水雷団を見事に利用出来た。
鶴見は本当に恐ろしい男である。
ゴールデンカムイ:鶴見の自作自演に尾形達も関与していた
鯉登少年の誘拐事件は鶴見の自作自演だったことは判明したが、物語が進むにつれて更に新たな事実が判明した。
この誘拐事件には、尾形百之助や月島基なども関与していた事実が判明した。
尾形が亜港病院で語った新事実
鯉登少尉は自身が誘拐された事が鶴見の自作自演である事実を知らなかった。
その後杉元達に捕まった尾形は亜港病院にて重症になった手術をうけていた。手術後に明日まで命は持たないであろうと言われていた尾形が病院から脱走をした。
一緒にいた鯉登少尉が尾形を発見し捕まえようとするも、尾形は看護師を人質にとり抵抗した。
そして尾形は鯉登少尉に銃口を向けロシア語で「パルチョーナク」と言った。パルチョーナクとはロシア語でボンボンという意味である。
鯉登はこの瞬間に思い出した。鯉登が少年のときに誘拐されたロシア人が最後に鯉登少年に向かって「パルチョーナク」と言っていた事を。
そして尾形はさらに鯉登少尉に「今度鶴見中尉に会ったら満鉄の事を聞いてみろ」と。
鯉登少尉はこの時気付いた。あの誘拐はすべて鶴見中尉が行った自作自演では無いかと。
自分たち親子が鶴見のコマのひとつにされているのではないかということに。
そしてあの誘拐事件に尾形や月島も関与していたのでは無いかという事に!!
月島から語られた鶴見の自作自演の全貌
鯉登少尉は事実を確認するため月島に事実を確認した。月島は当初は何も知らないととぼけていた。
しかし鯉登少尉は確信をついたように月島に言った。
救出劇で鯉登一家に恩を売り、鯉登平二率いる大湊水雷団を利用したかったのではないのか。尾形が鯉登少尉に満鉄をほのめかしたのは、花沢閣下と尾形親子のように、鯉登親子も鶴見のコマにされている事を知らしめるためだったのではないかと。
月島は鯉登少尉のこの言葉を聞き全てを認めた。
鯉登少年が鶴見と偶然出会ったようにしていたが、あそこからもうすでに計画は始まっていた。そしてマスクで顔を隠していたロシア人と思われていた人物の中に尾形と月島が居た事も。
月島自身も大事な婚約者であった『いご草ちゃん』を利用され、長い間鯉登少尉と同じような嘘をつかれていた。
鶴見は傷をほじくり返して、枯れ果てたところに自分の愛情を注ぎ込む。いつもそのようにして色々な人間を利用している事に月島はすでに気づいていた。
しかし月島はそんな鶴見であるが最後まで鶴見を見届けると言っていた。
それは、とんでもない事を成し遂げられる人は鶴見のような人だからという理由だったのです。
※月島のいご草ちゃんの過去について詳しく知りたい方はこちらを御覧ください。
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全員が鶴見のコマであった
要するに鯉登、尾形、月島の全員は鶴見のコマであったのです。
鯉登は誘拐を自作自演され、鯉登平二少尉の率いる大湊水雷団を利用された。その後鯉登少尉は鶴見のコマの兵隊となった。
月島はいご草ちゃんを利用され見事に鶴見のコマとなり、鶴見の為なら命を投げ出して汚れ仕事も進んでやる兵隊になった。
尾形は父親である花沢閣下を鶴見の提案によって殺害した。その後鶴見が進めようとして満鉄の計画の邪魔をしてした花沢閣下は居なくなり、計画を進めることが出来た。
しかし尾形だけは自身がコマであることに憤りを感じ、鶴見を裏切った。
全員が鶴見劇場に見事に騙され、そして鶴見のコマである事に最終的に気がついた。しかし鶴見からすればコマとしてはもう用済みなので、万が一裏切られたりしてもさほど問題は無いのである。
鶴見とは目的のためにどんな手でも使う恐ろしい人物なのです。
まとめ
今回は鯉登少尉の誘拐事件の真相について解説していきました。
全ては鶴見の自作自演によって作り上げられたものだったのです。そしてこのような被害は鯉登少尉だけではなく、月島や尾形も同じようにされてきたのでした。
しかしコマにされているとわかっていても尚、鶴見についていくという者がいるところは、鶴見の異常なまでのカリスマ性でもあるのでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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