今年も2022年12月18日に行われたM-1グランプリ決勝戦。
今回の大会は初出場が5組と大混戦が予想される中、優勝候補だったオズワルドも準決勝で敗退と、波乱のM-1決勝となった。
そんな波乱の中見事2022年の王者に輝いたのは『ウエストランド』であった。
世間では賛否両論が飛び交っている毒舌漫才を展開し、見事審査員6票獲得で優勝した。
今回は2022年のM-1はさや香の方が面白かった!そしてウエストランドは面白くないのに何故優勝出来たのかについて解説して行きます。
M-1はさや香の方が面白かった?
ここではM-1を見た世間の感想について、M-1では完全にさや香の方が面白く、さや香がチャンピオンじゃ無いのはおかしいとの声について解説していきます。
決勝ファーストラウンド結果一覧
順位 | コンビ名 | 得点 |
1位 | さや香 | 667点 |
2位 | ロングコートダディ | 660点 |
3位 | ウエストランド | 659点 |
4位 | 男性ブランコ | 650点 |
5位 | 真空ジェシカ | 647点 |
同点5位 | ヨネダ2000 | 647点 |
6位 | オズワルド(敗者復活) | 639点 |
7位 | カベポスター | 634点 |
8位 | キュウ | 620点 |
9位 | ダイヤモンド | 616点 |
決勝ファーストステージで見せたさや香のネタは、M-1史上でもTOP10に入る程のクオリティーであった。
見事ファーストステージでは1位で通過した。
ブラックマヨネーズ以来のケンカ掛け合いの漫才で、見事な漫才を披露してくれた。
さや香は私個人的には、予選から面白く絶対優勝してくれるだろうと確信していたコンビだったので、期待以上のネタで非常に嬉しかったです。
1本目のさやかのネタは最高だった
1本目のさや香のネタは、老化の話から最後には佐賀には出られるけど入れないをしっかり落ちとして回収するネタであった。
そしてさや香の667点は、ミルクボーイの681点に次いで歴代2位の点数である。
2人の掛け合いも見事であったが、途中でボケとツッコミが入れ替わり見事にWボケで会場を沸かせた!
ユーチューブの再生回数も、さや香の1本目のネタが一番多く再生されていた。やはり世間もさや香の1本目のネタは何度見ても笑えると言う感想だったのだろう。
最高の形でファイナルステージに進んださや香であったので、もう優勝は間違いないと確信していた。
漫才の技術はは圧倒的にさや香に劣る
漫才の技術やネタ構成に関しては、今大会ではさや香がぶっちぎりで技術はもっていた。
そしてしゃべくり漫才が面白いコンビは、その後メディアに出ても、フリートークなどが非常に面白い特徴もある。
ウエストランドのネタは、ある無しクイズの型にはめた漫才で、井口の毒舌によって笑いを誘う漫才である。
この2組を比較すると、当然さや香の方が圧倒的に技術が高い事はわかる。なので世間もウエストランドの優勝ではなく、さや香が優勝だろうという声も非常に多い。
恐らく優勝したウエストランドが今後メディアで活躍することは難しいだろう。優勝後はM-1効果でメディアの露出も増えるが、長く続かないと予想される。
では何故これほど圧倒的な差がありながら、さや香を抑えてウエストランドが優勝したのだろう?
ウエストランドは面白くないのに優勝したのは何故?
ここでは何故ウエストランドが優勝出来たのか?何故圧倒的に面白く、ファーストステージを通過したさや香ではなかったのか?
2本目のさや香のネタがイマイチだった。
ファイナルステージに進んだのは、さや香、ロングコートダディ、ウエストランドであった。
M-1の審査基準として、1本目のネタは関係なく、ファイナルステージで行ったネタだけで最終の王者をきめていく。
正直さや香の2本目のネタは面白かったが、1本目に比べるとクオリティが落ちていた。
そして世間も観客も審査員も1本目のクオリティで期待をしていただけあって、2本目は期待を上回る事が出来なかった。
まずはじめの入りの部分でツッコミの新山が少しであるがセリフを噛んでしまった。そこから少しであるが間がおかしくなった印象がある。
そして1本目の入りの「いつまでも若くない」の入りに対して、2本目は「男女の友情は成立する」だった。
入りのインパクトも少し弱い印象だった。1本目があまりにも出来が良すぎただけに、2本目がどうしてもイマイチに見えた。
1本目のネタをファイナルステージでやっていれば満場一致で優勝だっただろう。
時代に逆行した毒舌でインパクトがあった
それとは逆に、ウエストランドは1本目のネタよりファイナルステージのネタの方が良かったし、笑いの数も多かった。
1本目同様である無しクイズ形式で井口が毒を吐くネタであった。ファイナルでは毒もパワーアップしており、なかなか確信をついた思いきったネタであった。
この時代にあれだけの毒舌をM-1で言える事がすごいと評価されたところもあるだろう。
そして正直ファイナルのネタは3組共に微妙であった。
審査員も正直さや香が行ってくれると思っていただろうが、2本目の微妙なネタには困惑しただろう。
世間や私個人の意見はさや香が僅差で勝っていたと思うが、審査員の評価は違っていた。
M-1の審査員の特徴として、ぶっちぎりでなく微妙な僅差の場合はどうしても経歴が長く、もうM-1にも出場するチャンスが少ないコンビが優勝する事が多い。
今回はファイナルステージの3組は本当に僅差であったので、審査員も迷った結果芸歴の長い結成14年目の苦労をしてきたウエストランドに票を入れたのだろう。
そして時代に逆行し、こんな毒舌でもこの時代にまだウケるのか関心をしたところも審査基準に入っていると思われる。
実際松本人志も「毒舌漫才も受け入れられることに夢がある」とTwitterでつぶやいていた。
ウエストランドが優勝出来たのは、ネタのインパクトと長い芸歴、そしてさや香のファイナルでの期待はずれによってだと考えられる。
まとめ
今回はさや香では無く、何故ウエストランドが優勝したのかについて解説していきました。
私的にはさや香の優勝であったが、惜しくもウエストランドに敗れてしまった。
来年の2023年にはさや香も満を持して決勝に進んで来ると思いますので、次は確実に王者になってくれると思います。
これからはさや香をメディアで見ることも増えてくると思いますので、ウエストランド以上の活躍を期待したいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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