階級は上等兵で鶴見中尉の率いる第七師団の小隊に属しながら、鶴見一派に対する造反を企てている人物。
射撃を得意とし、距離300m以内なら確実に相手の頭を撃ち抜けるだけの技量の持ち主。しかし戦闘での能力はそれほど無いとされる。
そんな尾形はあることがキッカケで右目を失ってしまいます。右利きである尾形にとって右目を失うことは狙撃手として致命傷である。
今回は尾形は片目で狙撃に影響がないのか?そして何故右目を失い義眼となってしまったのかについて解説していきます。
ゴールデンカムイ:尾形は何故義眼になったのかを解説
ここではまず尾形がどのような経緯で右目を失い義眼となってしまったのかについて解説していきたいと思います。
アシリパに金塊の暗号を聞き出すも失敗
尾形はアシリパと共に行動している中、アシリパが金塊の暗号解読について何か思い出した事にいち早く気付いた。
尾形はアシリパと2人になったところで、「刺青の暗号を解く鍵がわかったんじゃないか?」と尋ねた。
この時アシリパは暗号を解く鍵が『ホロケウオシコニ』である事に気づいていた。
尾形はアシリパを説得するも、完全に信用していない尾形に対して暗号の秘密は教えなかった。
その時、網走でのっぺらぼうと一緒に射殺したと思われていた杉元の姿を尾形は確認した。
杉元とアシリパを会わせないようにアシリパを連れ出し、尾形は「杉本が死ぬ間際に、親友(戦死)の奥さんに金魂を渡してほしいと頼まれた」とアシリパに嘘をつき何とか暗号を聞き出そうとした。
アシリパはそれでも尾形を信用できずに、「杉元は最後に何が食べたいとか言ってなかったか?」と尾形に尋ねた。
すると尾形は「あいつは最後にあんこう鍋が食べたい」と言っていたとアシリパに伝えた。
この瞬間アシリパは確信した。尾形の言っている事は全て嘘であり、杉元はまだ生きていると!
なぜかと言うと杉元が最後に食べたいと言うのは『干し柿』である事をアシリパは知っていた。
尾形の嘘は全て暴かれてしまったのです。
アシリパの毒矢が右目に直撃
嘘を暴いたアシリパは「お前は一切信用できない」と言って尾形に対して毒矢を構えた。
尾形はオレを殺してみろと言い、清い人間なんてこの世に居るはずがないと言った。アシリパが人を殺害しないとわかって言ったのでしょう。
毒矢を打ち込まないと分かった尾形は銃を構えアシリパを殺害しようとした。
その瞬間吹雪の中から怒り狂った杉元が登場した。網走で頭を尾形によって撃ち抜かれた杉元は生きていた。さすがは不死身の杉元である。
いきなり登場した杉元に驚き、アシリパは間違って毒矢を尾形に放ってしまった。そして毒矢は見事に尾形の右目に直撃した。
杉元によって毒が回らないように右目を除去
右目に毒矢が刺さった尾形をみて杉元はすぐさま尾形の右目から毒矢を抜き、ナイフで右目をくり抜いた。
そしてくり抜いた目の部分を吸い上げ、毒を除去した。
杉元はアシリパを人殺しにしないために尾形を助けた。尾形の死にアシリパを一切関わらせないようにするためだった。
杉元の行動によって尾形の身体に毒は回らず一命をとりとめた。しかし狙撃に一番大事な右目を完全に失った。
ゴールデンカムイ:尾形は片目で狙撃の影響はないのか?
右目を完全に失った尾形は、その後杉元達の元から脱走し、土方一派の元にむかった。
ここでは、尾形が右目を失ったが狙撃に影響がないのか、その後どうやって狙撃を続けていったのかについて解説していきます。
右撃ちから左撃ちへの転向
尾形は右目を失い、久しぶりの登場は土方達の滞在している場所で登場した。
右目を包帯で覆い元気な姿であったが、肝心の狙撃の方は右目を失って絶望的と思われた。完全に右目が失われた状態であれば今までのような狙撃は無理である。
しかし尾形の狙撃に対する執念は凄いもので、なんと右撃ちから左撃ちに転向して狙撃を日々訓練していた。
慣れない左撃ちでは今までのようにうまくは狙撃できない。しかし尾形は鳥などを撃って日々左撃ちを習得していった。
そしてオオハクチョウなどを狙撃し、土方に食料として手みあげを持って帰っていた。
狙撃兵は人を撃ってこそだ
鳥などを狙撃の練習台とし、左撃ちに慣れてきた尾形はついに飛んでいるカモを長距離から狙撃出来るまでの完成度になった。
尾形自身もやっと左撃ちに慣れてきたと土方に語っていた。この短時間で左撃ちになれる尾形は流石である。
土方が「では狙撃兵は完全復活したわけか」と尾形に尋ねた。
尾形は「いいや・・・狙撃兵は人間を撃ってこそだ」と笑顔で言った。このときの尾形は完全に自身満々で、右撃ちのときと同じ精度を習得していたのでしょう。
しかしまだ人間を狙撃していない事から完全復活では無いと否定したと思います。
宇佐美を狙撃し尾形は完全復活
土方と杉元が手を組み第七師団と戦う事になった為、尾形は土方一派を離れ1人単独行動になった。
単独行動をしていた尾形は、札幌ビール工場で遂に左撃ちの狙撃手として完成の時が来た。
札幌ビール工場では、ジャック・ザ・リッパーの刺青人皮を巡って、鶴見率いる第七師団と土方一派が激しい戦闘を行った。
そこに尾形は単独で乗り込んでいた。しかし隠れていた尾形は、第七師団の宇佐美に見つかってしまった。
宇佐美は銃なしの戦闘では尾形を圧倒した。尾形はボロボロになりながらも宇佐美の腹を撃ち、ピンチを逃れた。
宇佐美は腹を撃たれながらも何とか尾形から離れ、鶴見中尉の元へと向かった。
馬に乗って鶴見中尉の元へと向かう宇佐美を、尾形は長距離から狙った。初の左撃ちで人を撃つ時がきた。
猛スピードの馬で走る宇佐美を長距離から狙撃し、見事に宇佐美の心臓を撃ち抜いた!
宇佐美を撃ち抜いた尾形は「ありがとよ宇佐美。お前の死が狙撃手の俺を完成させた」
尾形は左撃ちを完全に自分のモノにし、右撃ちのときと変わらない精度を身に着けた。完全復活であった。
狙撃の強敵頭巾ちゃんに見事勝利
杉元・土方一派と鶴見一派は遂に金塊の暗号を解き、最終決戦場所の『五稜郭』で激しい戦いを繰り広げる。
五稜郭ではもう一つの最後の戦いで尾形と頭巾ちゃんがいた。
お互い一歩も譲らぬの心理戦で、再びロシアの国境での戦いを思わせる張り詰めた空気であった。
お互い先に一発撃てば自分の居場所が特定されてしまう。撃つ時は確実に相手を倒さなければ逆に倒されてしまう。
頭巾ちゃんと尾形は相手の居場所を探りながら慎重に行動していった。
張り詰めた空気の中で時間は経っていったが、東からの太陽の光がさした時勝負は動いた。
森に姿を潜めていた頭巾ちゃんの双眼鏡に太陽の光があたり反射している事に尾形は気づいた。
遂に尾形は頭巾ちゃんの居場所を特定した。「運命が俺に味方した、世界は俺が正しいと言っている」と尾形は笑顔になった。
そして尾形は狙撃の構えに入り双眼鏡の反射の位置に狙いを定めた。
しかしその瞬間に尾形は違和感に気づきた。頭巾ちゃんほどの狙撃手が太陽の反射を考慮していないはずがないと。
そして尾形が狙ったのは『光から腕一本分下の位置だった』
見事に尾形の読みは的中し頭巾ちゃんの血の付いたライフルが木から落ちてきた。
完全に尾形の勝利であった。頭巾ちゃんのと距離は約800m。その長距離を腕一本分下に撃つ精度はさすがの尾形である。
もしかすると尾形の左撃ちは右のときよりも精度が上がっているようにも感じさせました。
※尾形と頭巾ちゃんの戦いはこちらの記事を参考にしてください。
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尾形の最後についてはこちらの記事を御覧ください
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まとめ
今回は尾形の狙撃について解説していきました。
ゴールデンカムイのファンの中でも人気の高い尾形が、狙撃が出来ないとなれば非常に寂しいところだったのですが、左撃ちで完全復活してくれました。
左撃ちでは精度がかなり落ちるかもと心配しておりましたが、右撃をも超える精度になったことは驚きました。
物語をいつもグチャグチャにしてくれる尾形は本当に貴重な存在ですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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